第33回 年末年始の生活習慣に注意!
埼玉県川越市 平成クリニック理事長 高山 泰雄
●病院も長期の休みとなりますが、事前に気をつけておくべきことはありますか?
9月の“学会のための休診”の場合の対策でお話ししたことの繰り返しになってしまいますが、
① まずは、病院が休みの間の分も薬を処方しておいてもらうこと、そして、
② 緊急の場合の連携病院の病院名と電話番号を確認しておくこと、です。
本当にこの2つにつきます。
たまに、休診のときでも「先生、うっかりしていて薬を切らしてしまいました…。」とのお電話をいただくことがあります。たまたま、私がいれば対応できますが、そうでない場合、連携病院など他に頼れる病院がないと、困ってしまいます。ましてやそれが、連休の初日などになった場合は、時として、重篤な結果をまねくこともあります。
しっかりした薬の管理と、連携病院と把握は、かかりつけ医の休暇に関わらず、あらかじめ日頃から把握しておきましょう。
●クリスマス、お正月とアルコールを飲む機会が多くなるのですが、飲酒はどれくらいまでであれば、許されますか。
お酒を飲む量として、本来“良い”といわれているのは、少し顔がぽかぽかする感じがし、ちょっと脈が増える程度です。量としては、一般的に、ビール500ml、日本酒1合などと言われています。
しかしながら、それで済めば体によく“良い飲酒”ということになりますが、たいていの場合は守られませんね。特に、忘年会・新年会などイベントの多い年末年始のこの時期や、3月、4月の歓送迎会の時期がついつい飲み過ぎ・食べ過ぎで、生活習慣の乱れる時期です。
これについては、「飲み過ぎないように」、としか言えないですね(笑)。お酒の量が、この“ちょうど良い量”になると、少し気分が良くなって、「もうちょっと」になってしまう方が多いようです。ですので、少し辛いかもしれませんが、ほろ酔いになる一歩手前でストップしてみてはいかがでしょうか。
年齢とともに、アルコールの分解も衰え、ちょっと前まで酒豪といわれていても、最近どうも、次の日に起きるのがつらい、一日中頭がぼーっとした感じがするということもあるのではないでしょうか。肝臓だけでなく、全身の血管に対しても、過度のアルコールは悪影響を与えます。
お酒は、適度に飲んで、細く・長く楽しむことを心がけましょう。
●年末年始の生活習慣で、特に気をつけるべきことはありますか?
やはり、飲み過ぎ・食べ過ぎが起こりやすい時期ですから、生活習慣にいつも以上に気をつけなければなりません。私の患者さんにも、せっかく良くなりかけていたのに、生活習慣の乱れで、悪化するということがしょっちゅう起こります。
健康の一番の秘訣は、一年を通して生活のパターンを大きく変えない、ということです。朝起きる時間、食べる時間、排泄をする時間、床に就く時間、睡眠時間。すべてを24時間という時計の中に、それぞれセッティングさせて、その間に、仕事や運動など自分の用事を入れていくことが良いのです。まだ現役で働いている人は、なかなか思うようにいかないのが現実でしょうが、なるべく、生活のリズムを変えないように心がけてみてください。生活習慣を整えるということは、心臓病だけでなく、あらゆる健康において非常に重要なことです。
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【プロフィール】
群馬大学医学部卒業。
群馬大学医学部付属病院第二内科、同大学院医学研究科、東京
女子医大心臓血圧研究所内科、立正佼成会付属佼成病院麻酔科、
榊原記念病院内科、米・スタンフォード大学病院循環器内科留学を
経て、1989年、医療法人社団平成クリニックを開設。
循環器疾患を専門に地域医療に従事。