冠動脈インターベンション

心臓の治療法をご紹介します。

診断結果を聞くときは、病気の特徴とともに治療方法の選択肢、それぞれの方法のメリット・デメリットなどについて、納得いくまで医師に説明してもらいましょう。ここでは、心臓病の中で最も多い狭心症・心筋梗塞の代表的な治療法を紹介します。

冠動脈インターベンション

開胸手術をせずに、腕や足の付け根の血管からカテーテル(細い管)を挿入し、血管の狭くなった場所をバルーン(風船)やステント(網目状の金属製のチューブ)などで押し広げて治療する方法です。開胸手術と比べると患者さんの身体的負担が少ないというメリットがあり、日本ではこの冠動脈インターベンションと呼ばれる治療法が70%を占めています。

【 バルーン 】風船で血管を広げる

バルーン 狭くなった血管をバルーン(風船)を使って内側から押し広げ、血液を流れやすくする方法です。処置後にバルーンは抜き去るため、からだの中には何も残りませんが、一方で再狭窄(治療した部位が再び狭窄を起こすこと)の可能性があります。

【 ステント 】金属の筒で血管を内側から固定

バルーン(風船)で血管を内側から押し広げた後、ステントと呼ばれる金属の筒で血管を内側か
ら固定させる方法です。冠動脈インターベンション症例のうち8割前後は、ステントが用いられています。


心臓病の治療法は日々進歩しています! 再狭窄を防ぐ「薬剤溶出ステント」(コラム)

「薬剤溶出ステント」はステントの表面に、細胞の増殖を抑制するはたらきのある薬剤が塗布してあります。これを用いると、再狭窄とそれに伴う再治療の可能性が著しく低減されます。


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ステント留置後の注意
留置したステントに血栓が付着しないように、血栓をつくりにくくする薬(クロピドグレル硫酸塩、チクロピジン塩酸塩、アスピリンなど)が処方されます。薬の飲み忘れに注意し、患者さんの判断で服用をやめたりせず医師の指示どおりに服用してください。また、クロピドグレル硫酸塩、チクロピジン塩酸塩による副作用が起こる可能性もあるため、飲みはじめの2ヵ月間は2週間ごとに病院で血液検査を受けます。異常を感じたらすぐに主治医に相談しましょう。