ニュース

ためらわず救命を!

2010年09月01日

昨年もこのハートのつぶやきで取り上げましたが、9月9日は「救急の日」。そして、この日を含む一週間は救急週間とされており、今年は9月5日~11日になりますね。

さて、一般の皆さんにも広く知られるようになってきたAED。Automated External Defibrillatorの略で、日本語では、自動体外式徐細動器といいます。今年3月に米国の権威ある医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(THE NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINE)」で、日本の徐細動による救命率の調査研究が発表されました。それによると、2005年1月1日から2007年12月31日の3年間のうち、日本全国で、病院外で心臓停止となり救急隊による蘇生が試みられた312,319例のうち12,631例が、AED使用により蘇生効果の高いとされる心室細動でしたが、実際に居合わせた人によりAEDが用いられ電気ショックが行われたのは、462名で、このうち1ヶ月後に146名(31.6%)の人が社会復帰できていたとのことです。逆に、その場で使用されなかった12,169例のうち、社会復帰できたのは1,669名(13.7%)にとどまっていたとのこと。復帰できた人数の比較もそうですが、その場でショックが与えられた人が、与えられなかった人よりもかなり少ないということをみても、もっと普及することが期待されますね。

ただ、明るいニュースもあり、公共AEDの設置件数が増加したことによって、一般市民による救命率もその前の1.2%から6.2%に上昇したとのこと。調査の終了が2007年末ですので、それからさらに普及していることが予想されます。

そもそもAEDを一般市民が使用できるようになったのは、2004年の7月から。厚生労働省をはじめとする国の関係機関や有識者により検討がなされ、医療従事者だけでなく、一般市民を含めた幅広い非医療従事者が参画することで救命率を高めようとしたものです。通常、治療行為を行えるのは医師だけですが、AEDを用いて救命を行った場合は、医師法違反にならないものと考えるとされ、刑事責任についても人命救助の観点からやむをえず行った場合は関係法令に照らし合わせて免責されるべきとし、このような消極的な安心感を与えるだけでなく、積極的な取り組みを促すべき、としています。

早期通報(119番)・早期心肺蘇生(心臓マッサージ)・早期徐細動(AED)・早期高度医療処置(医療機関による処置)という「救命の連鎖」をスムーズにつないでいくことが、救命率を上げるのに非常に重要な要因となります。目の前で倒れた人に救命処置を行うことはとても勇気のいることですが、あなたが一歩踏み出すことで救われる命があることを思い出して下さい。

■外部リンク:
THE NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINE
http://content.nejm.org/cgi/reprint/362/11/994.pdf

厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/07/s0701-3.html

心肺蘇生法委員会
http://www.qqzaidan.jp/AED/index.htm


■関連リンク:
第2回 家族、友人が心筋梗塞を起こしてしまったら?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/2_1.php

第5回 米国と日本を比較、狭心症・心筋梗塞の予防と対処|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/5.php

狭心症・心筋梗塞患者さんの体験談(第5話 心筋梗塞から生還!いまはボディビルダー)|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/taiken/eps05.html

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2010年08月16日

ドクターズコラムの最新号「第41回 医師との関係づくりは?」を更新しました。

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塩の次は砂糖 !? シュワッとおいしい“飲み過ぎ”にご用心

2010年08月02日

毎日、毎日暑い日が続く、今日この頃。ビールと並んで、この時期たくさん飲まれるのが、コーラやサイダーをはじめとする炭酸飲料。「あつ~い!」と言いながら、プシュッとプルトップを開けて一気にのどに流し込むと、汗も、すーっと引いていきますよね。ところで、この炭酸飲料、今年の3月あたりにニューヨークで新しい税金の対象となりかけていたって知っていましたか?その名もソーダ税(soda tax)。そういえば、これと似たような話どこかで聞いたような…。そう、前々回のハートのつぶやきでも紹介した、減塩に関する運動を思い出しますよね。塩の次は砂糖!?という気もしますが、今回は市民の健康増進もさることながら景気の冷え込みで落ち込んだ税収の確保が大きな目的とのこと。結果的には否決されたようですが、1オンスにつき1セント税(penny-per-ounce tax)といわれ、一般的に販売されている12オンス缶(355ml)だと1本当たり、12セントの値上げで税収としては10億円の歳入を見込んでいたんだそう。

さて、日本に炭酸飲料が入ってきたのは、なんと今話題の黒船来航とともに、なのです。1853年、ペリー率いる黒船が浦賀に来航した時に、飲料水として積んでいた炭酸レモネードを日本側の交渉人たちに振る舞ったのがはじまりなのだそう。ポンという音に、相手の攻撃かと驚いたという話もあるのだそうですが、このレモネードというのがなまってラムネという名前がついたのだそうです。この炭酸レモネードが、日本で初めて製造された清涼飲料水になのだそう。オレンジジュースやリンゴジュースかと思いきや、意外ですね。

さて、先ほどのソーダ税、税収の面だけでなく、市民の健康増進にも一役買うとのこと。というのも、先ほどの12オンス缶1本につき、平均で茶さじ10杯分もの砂糖が含まれており、肥満の大きな原因になっているとのこと。実際に、30年間で炭酸飲料などの甘い飲み物の消費は3倍に増えており、これは子供たちにもいえることで、肥満のリスクが60%増加するとのこと。肥満はもちろん心臓病や糖尿病など重篤な疾患の原因となります。

税金を課すかどうかはさておき、たしかに飲み過ぎはよくないですね。とはいえ、たまに気分転換の一杯は必要。最近は糖分控えめのものもいろんな種類がでていますから、工夫して、楽しくおいしく暑い夏を乗り切りましょう!


■外部リンク:
ニューヨーク市
http://www.nyc.gov/html/hhc/html/pressroom/press-release-20100308.shtml

清涼飲料の歴史
http://www.beverage.co.jp/fun/handbook/book.swf


■関連リンク:
第7回 予防で一番大切な要素は食事、そして運動。|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post.php

第20回 治療後の暮らしについて|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_13.php

~おいしくてからだにやさしい~ 我が家のハートケアレシピ入選作品発表|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/recipe/

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2010年07月15日

ドクターズコラムの最新号「第40回 家族が心臓病の場合は、自分も危ないですか?」を更新しました。

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夏の夜空を彩る風物詩 ストレスもドカンと発散!

2010年07月01日

今月あたりから全国各地で開催される夏の風物詩といえば、そう、花火大会。行きも帰りも人ごみにもまれて、「もう大変!」といいながらも、目の前で広がる色とりどりの花火を見た瞬間、そんなしんどさも吹っ飛んでしまいますね。帰りの電車でぎゅうぎゅう詰めになりながらも、やっぱり毎年行きたくなってしまう、その美しさは本当に魅力的。最近では、コンピュータ制御などによってより精密な仕掛けが施された花火もあるのだそう。顔やマークなどさまざまな形の花火が打ち上げられた時も驚きでしたが、花火も年々進化しているのですね。

さて、花火の起源については諸説ありますが、発祥は中国で、黒色火薬が発明された後、通信手段として使われた「のろし」がはじまりのようです。近代的な観賞用としての花火は14世紀のイタリアで生まれたといわれており、キリスト教の祝祭などで火を噴く人形のようなものだったとのこと。日本に火薬が入ってきたのは、16世紀に火縄銃や戦に用いられるのろしなどでしたが、伊達正宗が1589年に花火を見たという記録や、1613年にイギリス国王ジェームス1世の使者が駿府城を訪ねた際に、徳川家康に花火を見せたという観賞用としての記録も残っているそうです。これ以降、大川端(隅田川)の下屋敷をはじめ、江戸の町民にも広がりますが、花火を原因とする火災がたびたび発生し、大川端以外での花火が禁止されました。しかし、8代将軍吉宗のときに、飢饉と疫病が大流行したため、死者の慰霊と悪疫払いのため施餓鬼を行い、花火を打ち上げて供養したとのこと。これが年中行事となり、現在の花火大会のもとになったといわれています。ちなみに花火が打ち上げられるときにかけられる「たまや~」という掛け声、このころに活躍した花火師の名前からきているそうです。

この打ち上げ花火、大きくは「割物」と「ぽか物」に分類され、割物は典型的な玉の中心から色の光が広がっていくタイプで、代表的なものとしては菊などがありますが、顔やマークなどの型物もこの割物の一種なのだそう。ぽか物は、玉が上空でくすだまのように2つに割れるタイプで、柳などがこのタイプに該当します。打ちあがってから消えるまでどのような形や色を表すかによって玉名(ぎょくめい)がつけられますが、実に何十種類もあるそうです。

夜空に花咲く鮮やかな色彩と、「ドンッ!」というお腹に響くような音は、ストレスも吹っ飛んでしまいますね。笑ったり感動したりしてストレスを解消することは、心臓病の予防にもとっても良いこと!飲み過ぎに注意しながら、夏を彩る花火を楽しみましょう!

■外部リンク:
社団法人 日本煙火協会
http://www.hanabi-jpa.jp/


■関連リンク:
第18回 ストレス社会における心臓病|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_11.php

狭心症・心筋梗塞患者さんの体験談(第3話 狭心症の克服がもたらした価値観の転換)|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/taiken/eps03.html

第9回 虚血性心疾患を重篤にしないために|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_2.php

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2010年06月15日

ドクターズコラムの最新号「第39回 治療後の生活で気をつけるべきことは?」を更新しました。

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甘いものは、脂肪を控えめに…。

2010年06月01日

なんだか雨ばかりで、どうも、さえないな~、という気分が続く今日この頃。おうちでごろごろして、ついつい、間食が多くなってしまう人も多いのでは?「だって、目の前に甘いものがあったら、ついつい手が伸びちゃうよ。」なんて声も聞こえてきそうですが、今月の16日は「和菓子の日」、って知っていましたか?これは、全国和菓子協会により、1979年に制定されました。

その由来、ときは平安時代848年、国内に疫病が蔓延したことから仁明天皇が元号を「嘉祥」とあらため6月16日に16の数に因んだ菓子や餅を神に供えて疫病除けや健康招福を祈ったことに始まるとされています。このお祭り、室町時代にはだんだんと民間にも広がっていき、江戸時代になると、将軍に直接お目通りすることのできる大名や旗本以上の人たちに大広間でお菓子を振る舞い、これを“嘉祥頂戴”といったそうです。また庶民の間でも、“嘉祥喰”といって、嘉定通宝16枚で菓子を求めて食べる、米1升6合と菓子を交換して食べるなどして、疫病退散、健康招福を祈願する行事として盛んに行われたとのこと。明治以降、その文化はなくなっていったそうですが、実に1,000年近く続いたことになりますね。

さて、糖分の摂り過ぎは肥満にもつながり、心臓病の予防としては避けたいものではありますが、あまり我慢しすぎるとストレスがたまって、頑張りが途切れた時のドカ食いになるので、ときには息抜きが必要…、ですよね?その時に、ケーキやクッキーを食べるのではなく、和菓子の方が心臓病のもととなる動脈硬化には良いようです。というのも、ケーキやクッキーをはじめとする洋菓子には、バターや乳製品などの動物性脂肪が多く含まれており、コレステロールのもととなりやすいもの。その点、和菓子は動物性脂肪が少なく、小豆やイモ類など、食物繊維などを摂ることもできます。確かに、こってりした洋菓子は魅惑の食べ物。さっくりとしたクッキーや口の中でとろけるクリームは絶品ですよね。ただ、動物性脂肪の割合が多いのも事実。習慣的な摂取は、動脈硬化のもととなります。

雨の降り続くこの時期、職人さんの技巧が凝らされた美しい和菓子をおともに、摘みたての新茶を頂くというのも気分転換にいいですね。

■外部リンク:
全国和菓子協会
http://www.wagashi.or.jp/


■関連リンク:
心臓病の予防|心臓にやさしい生活環境|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/care/

第21回 食生活が動脈硬化の進行を左右する 気をつけたい食事は?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_14.php

~おいしくてからだにやさしい~ 我が家のハートケアレシピ入選作品発表|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/recipe/

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2010年05月14日

ドクターズコラムの最新号「第38回 カテーテル治療の腎機能に対する影響」を更新しました。

ドクターズコラム

要、減塩!高血圧は心臓病のもと…。

2010年04月30日

今年はじめに、ニューヨーク市がはじめた運動、みなさんはご存知ですか?それは、「全国減塩運動(National Salt Reduction Initiative)」。

塩分の取り過ぎは、さまざまな病気の原因となりますが、行政が主導して減塩運動を行うというのは、驚きですね。あくまで任意の運動とのことですが、これにより年間で、ニューヨーク市では2万3,000人、米国全土で80万人もの命が救われ、数十億円もの医療費が削減されるであろうとのことです。というのも、アメリカ人は推奨されている1日の食塩摂取量の約2倍を摂取しており、これが高血圧の拡大となって、ひいては心臓発作や脳卒中を引き起こしているとのこと。ご存知の方も多いかもしれませんが、心臓病はアメリカでの死因の第一位です。

市保健当局の発表によると、対象となるのは61品種の加工食品と25品のレストランの食べ物。摂取しているナトリウムの80%は加工食品やレストランの食べ物からのものであり、個々人が自分で塩入れから摂取しているのはたったの11%であるからだそう。「消費者はいつでも塩を足すことができるのに、それを除くことはできない。(“Consumers can always add salt to food, but they can’t take it out.”)」とは、ニューヨーク市衛生局長のトーマス・ファーリー医師の弁。目標としては、これらの食品から5年間で25%の食塩を減らし、食塩の摂取量を20%減らすのだそうです。

この運動、ニューヨークだけのものかと思いきや、欧州諸国でもその動きがあるようで、イギリスでは同様の活動が食品業界と政府との連携でなされ、いくつかの食品で40%以上の減塩を達成しており、これに続いて2010年までにはレストランの食べ物で3分の1減らすという全体目標が達成できるとのことです。他にも、カナダでもこの問題に取り組もうとしており、オーストラリア、フィンランド、アイルランド、ニュージーランドでも全国レベルでの減塩運動に取り組んでいるのだそうです。

塩辛、梅干し、漬物などなど、何かと食塩と日常の食生活が切り離せない日本人にとっては、なかなか厳しいお話ですね。ただ、日本の研究でも町ぐるみで減塩に取り組んだ結果、脳卒中などの重篤な病気が減少したとの報告があるのも事実。最近は減塩でも美味しい加工食品やレストランメニューもあるようですので、一度、試してみてはいかがでしょうか。

■外部リンク:
ニューヨーク市
http://www.nyc.gov/html/doh/html/pr2010/pr002-10.shtml
http://www.nyc.gov/html/doh/html/cardio/cardio-salt-initiative.shtml


■関連リンク:
心臓病の予防|心臓にやさしい生活環境|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/care/

第21回 食生活が動脈硬化の進行を左右する 気をつけたい食事は?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_14.php

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2010年04月15日

ドクターズコラムの最新号「第37回 心臓病は完治するのですか?」を更新しました。

ドクターズコラム

歩いてボランティア、適度な運動は心臓にもマル!

2010年04月01日

桜の花も咲いてきて、ようやく春らしくなってきました。今年は、3月末にも雪が降り、桜の花の上に雪が積もるという珍しい景色もあったようですね。寒さも落ち着き、ようやく本格的な春。冬眠から目覚める熊ではありませんが、暖かくなると、自然と外に出てお散歩をするのも楽しくなりますね。

ところで、毎年4月の第2日曜日は、「全国一斉ラブウォークの日」というのを知っていましたか?この歩く取り組みは、1965年にイギリスで生まれました。発展途上国のこどもたちの健康に役立てられるようにと、参加費が募金となるこの運動は、ユニセフの活動の一環で、日本では1983年に日本ラブウォーク協議会が活動をはじめ、その後、1986年に記念日として制定されました。運動しながらボランティアをできるなんて一石二鳥!

さて、運動の話題は、みなさんも近年よく耳にするようになりましたね。メタボという言葉が一般的にになり、運動への関心も高まってきたのか、平成20年の国民健康・栄養調査結果の概要で、年代や性別にばらつきはあるものの、平成15年に比べて男性4%、女性で3.4%と男女ともに、運動習慣のある人*の割合が増加しました。もっとも数値が高かったのが、男性の70代で41.9%、続いて女性の60代で41.2%と、比較的ご高齢の方に運動習慣がある方が多いことが分かりました。みなさん、健康には気を使っているんですね。

ただ、気になるのが歩数です。平成15年と平成20年の比較で、男性が7,503歩から7,011歩で492歩減少、女性が6,762歩から5,945歩で817歩減少と、男女とも歩数の平均値が下がっています。「今日は運動するぞ!」と思った時は、しっかり体を動かすけれど、歩くという日常的な運動は取り組みにくくなっているのかも知れませんね。ちょっとの距離でもタクシーを利用したり、階段を使わずエレベーターやエスカレーターに乗ってしまったりと、心当たりはありませんか?

最近では、歩いた距離に相当するタクシーの金額を表示する万歩計も出ているそう。歩数をお金に換算してみるという発想が面白いですね。運動は、“激しく、ときどき”よりも、“無理のない範囲を、日常的に”の方が、心臓病の予防には効果的です。運動の目安は、“無理のない範囲で、30分程度”がいいそうです。散歩をするにはちょうど良いこの時期。桜や緑を楽しみながら、歩きを楽しみましょう!

*運動習慣のある人:1回30分以上の運動を週2日以上実施し、1年以上継続している人


■外部リンク:
日本ユニセフ協会
http://www.unicef.or.jp/index.html

厚生労働省 平成20年 国民健康・栄養調査結果の概要
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/11/h1109-1.html


■関連リンク:
狭心症・心筋梗塞患者さんの体験談(第5話 心筋梗塞から生還!いまはボディビルダー)|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/taiken/eps05.html

第26回 運動と体内の塩分と水分の関係は?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_19.php

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2010年03月15日

ドクターズコラムの最新号「第36回 いきなりの運動は心臓にとって負担!?」を更新しました。

ドクターズコラム

減少する愛煙家。禁煙は、自分と人のために。

2010年03月01日

昨年は文学の世界で、太宰治と松本清張の生誕百周年ということもあって、彼らの作品が改めて多くの人に読まれました。今年、2010年は、日本が生んだ世界的映画の巨匠、黒澤明監督の生誕百周年。「羅生門」、「椿三十郎」、「あかひげ」など、いまだ色あせない作品を多く残したのみならず、ハリウッド映画に与えた影響も多大で、黒澤明監督の作品を参考にして作られた作品も多くあるそうです。ちなみに今月の23日が彼の誕生日。

さて、彼ら日本の誇る文化人の在りし日の写真や映像に、必ずといっていいほど登場するのがタバコ。煙を吐き出しながら、考え深そうにしている様子にしびれるファンも多いのでは?そうでなくても、昔の映画やドラマを見てみても、あらゆるシーンでタバコが登場しますね。昔からいわれ、最近ではデータもたくさん出てきていますが、体にとってもお財布にとってもタバコがもたらす“福”はありません。値上がりを機に禁煙した元スモーカーも多いのでは?

先月に続き、平成20年の国民健康・栄養調査結果の概要によると、「タバコを吸うと病気にかかりやすくなる」という問いに対し、5年前の平成15年の調査から“心臓病”と回答した人は、脳卒中7.3%、肺気腫7%に続く4.9%と、知識の高まりを見せました。また、受動喫煙を問う、「タバコの煙を吸うと病気にかかりやすくなる」とした質問に対して5.4%の上昇と、心臓病は最も高い伸びを示しました。心臓病への理解、深まってきましたね!ただし、「現在習慣的に喫煙している人*における1日21本以上吸う人の割合」では、男性が70歳以上のみが前回調査よりも3.5%多かったのを除いて減少傾向にあるのに対し、女性は、20代で3.4%、50代で3.1%、60代で9.9%の上昇を見せており、喫煙者の数自体は男性より圧倒的に少ないものの、なかなかやめられない女性の姿もうかがえました。

もともと吸わない人はそうですが、元スモーカーたちもやめてしまうと、煙のにおいをかぐのも嫌になる人も多いそう。煙にも体に良くないものがたくさん含まれていますので、本人はもちろん、周りにも悪影響を与えます。

かつては多くの人に愛されたタバコですが、今度は愛する人のために禁煙を始めてみませんか?

*現在習慣的に喫煙している人:これまでに合計100本以上または6ヶ月以上タバコを吸っている(吸っていた)人のうち、「この1ヶ月間に毎日または時々タバコを吸っている」と回答した人


■外部リンク:
厚生労働省 平成20年 国民健康・栄養調査結果の概要
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/11/h1109-1.html


■関連リンク:
第24回 気になる"タバコ"の心臓への害とは?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_17.php

第15回 喫煙と心臓病の関係|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_8.php

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2010年02月15日

ドクターズコラムの最新号「第35回 花粉症のこの季節 薬の飲み合わせで注意する点は?」を更新しました。

ドクターズコラム

美味しいチョコ、誘惑の甘さ・・・

2010年02月01日

2月14日は言わずと知れた、バレンタインデー。日本では、女性が男性にチョコレートを渡すのが慣習になっていますが、チョコレートって、女性も男性も熱狂的なファンが多いようですね。お父さんが会社の同僚からもらってくるチョコレートをひそかに楽しみにしている、お母さんや子どもさんも多いのでは!?

さて、甘いものと言えば、ダイエットをするときに、まずは“禁止”にするもののトップバッターになるものですが、これはデータにも表れているようです。平成20年の厚生労働省による「国民健康・栄養調査結果の概要」で、「体重を減らすために食事面で行っていること」の質問では、男性で33.9%、女性で47.5%の人が「お菓子や甘い飲み物の量を調整している」と回答しています。それ以外に回答数が高かったものは、「食事の量を調整している」が男性49.3%、女性46.2%、「夜遅い時間の食事を控えている」が男性31.5%、女性49.6%となっています。食事の量が多く、夜遅い時間に食事をし、甘いものを好きなだけ食べたら、確かに体重は増えてしまいますね…。皆さん、健康や体型を維持するために、”食べたい欲求”と戦っているのですね!意外に少ないのが「飲酒量を調整している」で男性22.1%、女性6.7%。アルコールへの欲求は、甘いものに勝るものなのかも。

ちなみに、肥満の男性で体重を減らそうと思っていない人は29.8%、女性では20.4%と10%ほどの開きがあります。逆に、男性の低体重(やせ)の人で体重を減らそうと思っている人は2.4%、女性では12.6%と、いずれをとっても体重に対しては、女性の方がシビアな一面が垣間見えます。

「過ぎたるは及ばざるが如し」。やせすぎも太りすぎも健康にはあまりよくありません。極端な我慢は体に毒ですが、夜中にブランデーを飲みながら、甘いものを好きなだけ食べる、というのはちょっと控えて、砂糖控えめのココアなどでお腹を満たすなど、食欲とは上手につきあいましょう。


■外部リンク:
厚生労働省 平成20年 国民健康・栄養調査結果の概要
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/11/h1109-1.html


■関連リンク:
心臓病の予防|心臓にやさしい生活環境|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/care/

~おいしくてからだにやさしい~ 我が家のハートケアレシピ入選作品発表|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/recipe/

第34回 睡眠・食事、特に若い心臓病患者さんの特徴とは?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_27.php

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2010年01月20日

ドクターズコラムの最新号「第34回 睡眠・食事、特に若い心臓病患者さんの特徴とは?」を更新しました。

ドクターズコラム

塩分は適量を!ヒトとシオの長いおつきあい

2010年01月12日

2010年、あけましておめでとうございます!ハートのつぶやきもめでたく3年目に突入することができました。今年も、幅広く話題を提供してまいりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

さて、みなさん一度は聞いたことがあると思われる、“酒は百薬の長”という言葉。実は、その前に“塩は食(しょう)肴(こう)の将”という句がついていることを知っていましたか?漢書の『食貨志』の一句、「夫れ塩は食肴の将、酒は百薬の長にして、嘉会(かかい)の好なり。鉄は田農の本、」というのもので、約2,000年前、中国は新の皇帝・王莽が、“塩”、“酒”、“鉄”を国家が専売するものとして定めたものです。しばしば、お酒好きの人たちの間でお酒に言及した部分だけが取り上げられますが、実は、財政を確保するためだったのですね。日本でも、つい10年くらい前の1997年に塩の専売制が廃止されるまで、塩は日本専売公社(1985年より日本たばこ産業が業務を継承)のみが取り扱えるものだったのです。ちなみに新は政策の失敗などから約15年でその歴史に幕を閉じます。

ところで、ハートケア情報委員会でも、委員からしばしば積極的に摂取するように言われる野菜ですが、野菜料理の代表格でもある“サラダ”、実は、ラテン語で塩を示す“サル(Sal)”から来ていて、塩で調理したもの、という意味であり、これは、フランス語、イタリア語、ドイツ語などヨーロッパに幅広く広がっています。また、給料を意味する“サラリー”も古くは“Salarium(塩の)”というラテン語からきたもので、兵士に給料として塩を支給していたことが語源になっているとのこと。塩、って奥が深いですね。

さて、そんな塩ですが、日本では年間に約900万トンが消費されています。このうち、調味料や食品加工などの食用になるのはなんとたったの15%程度。残りはどのように使われているかというと、ソーダ工業を中心とする多くの産業で使用されているのです。ソーダ工業では、塩を原料とし、ナトリウムと塩素に分解して、か性ソーダやソーダ灰、塩素や水素などが作られます。か性ソーダからは、紙・アルミ・石けんなどが、また、ソーダ灰からは、ガラスやホーロー製品のうわぐすりなど、塩素からは、なんとCDなどが作られるのです。

食用だけじゃない、生活に不可欠な塩。ただし、摂りすぎは、心臓病を引き起こしますのでご注意を!今年も健康的な食生活で楽しく過ごしましょう!


■外部リンク:
くらしと塩
http://www.jti.co.jp/Culture/museum/sio/japan/kurasi.html


■関連リンク:
第7回 予防で一番大切な要素は食事、そして運動。|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post.php

第26回 運動と体内の塩分と水分の関係は?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_19.php

~おいしくてからだにやさしい~ 我が家のハートケアレシピ入選作品発表|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/recipe/

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2009年12月15日

ドクターズコラムの最新号「第33回 年末年始の生活習慣に注意!」を更新しました。

ドクターズコラム

忘れられがちな危険因子。心臓病の原因をおさらいしよう!

2009年12月01日

師走の12月。寒さも本格的になり、この季節になると胸がきゅっとする感じを受ける人も多いのでは?たびたび起こるようであれば、必ず専門医にご相談を!

さて、「寒い季節になると心臓病は起こりやすくなるの?」とは、ハートケア情報委員会の委員もよく患者さんに聞かれること。確かに、気温が下がると、自律神経の影響で心臓の血管の全体のトーンや緊張度が上がり、狭くなることがありますが、これは攣縮(れんしゅく)性狭心症といわれる、心臓病の一部に該当するものです。高血圧のある場合は、寒くなると狭心症になりやすい、とも言われますが、寒さなどの気温はあくまできっかけ。そもそも心臓病になる要素が心臓の血管にないと、気温で急に心臓病になることはないわけです。

心臓病の危険因子は、もう覚えていますよね?そう。高血圧・脂質異常症(高脂血症)・糖尿病・肥満・ストレス・喫煙・遺伝などです。しっかり健康管理をして、日頃から気をつけましょう。

さて、かつては狭心症や心筋梗塞の危険因子であった高尿酸血症、その結果起こる痛風は、「風が吹いても痛い」あるいは、「痛みが、風が吹くように全身を移動する」とされる病。ぜいたく病などとも言われていましたが、尿酸が関節内で結晶化することで、炎症反応が起こることによる痛みとされています。その歴史は西洋では古く、エジプトで発掘されたミイラの関節の中に尿酸塩が見つけられたとの報告もあります。日本では、近代になってからで、実際に増えてきたのは1960年代になってから。まさに、食生活の変化によりもたらされたといえるでしょう。最近では「プリン体カット」などといった食品も多く見受けられますね。

心臓病の危険因子は、単独であれば、すぐに発症するわけではありませんが、数が増えることにリスクが高まります。それも「2つだから2倍になる」という単純計算ではなく、2乗、3乗になることも。

危険因子は、心臓病だけでなく、単独でも日常生活に大きな障害をもたらします。忘年会に、クリスマスと食生活が乱れがちなこの季節。普段のリズムを崩さず、健康的な年末年始を過ごして下さいね。本年もハートケア情報委員会を応援くださりありがとうございました!


■外部リンク:
リウマチ情報センター
http://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rm120/kouza/tsufu.html

財団法人 痛風研究会
http://www.tufu.or.jp/index.html


■関連リンク:
第4回 最近の傾向とリスクファクター|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/4.php

第21回 食生活が動脈硬化の進行を左右する 気をつけたい食事は?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_14.php

第32回 寒さと心臓病の関係は?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_25.php

ドクターズコラムを更新!!

2009年11月16日

ドクターズコラムの最新号「第32回 寒さと心臓病の関係は?」を更新しました。

ドクターズコラム

11月23日はハートケアの日!見直そう、食生活。

2009年11月02日

今年で早くも3度目を迎える”11月23日は「ハートケアの日」”。「勤労感謝の日」にちなんで、仕事(勤労)の資本となる体の核となる心臓(ハート)に関心を持っていただこうと、2007年に制定しました。

ホームページでもご案内をしているので、お気づきの皆さんも多いことかと思いますが、今年は料理研究家の浜内千波さんにご協力をいただき、皆さんから「我が家のハートケアレシピ」を募集いたしました。すでに受付は終了していますが、ご応募いただいた多数の皆さま、本当にありがとうございました!委員・事務局一同、心よりお礼申し上げます。いろいろなレシピを拝見して、皆さんがご家族やご友人など、愛する人のために心をつくして”ハートのレシピ”を考えていらっしゃることがうかがえました。ご応募いただいたレシピの中から「ハートケアレシピ 大賞」を選出し、今月半ばにその発表会も実施します。発表会の様子やレシピは、後日ホームページでも公開しますので、皆さん楽しみにしていてくださいね。

さて、パワーの源が食事なら、健康の源もやはり食事。塩分や脂質など、細胞が生きるためのエネルギーとしては必要不可欠なものですが、摂取しすぎることによる弊害の方が大きくなっているのが、昨今の日本の食事情といえるでしょう。最近では、ダイエットを気にして、カロリーを気にする人は多いようですが、食事は何といってもバランスが重要。カロリーが抑えられていても、同じものばかり食べていたり、糖分や油分の多い食事だけでカロリーを満たしたり、野菜やカルシウム不足になると、体は栄養過多と栄養不足が同時に来てしまうような状態になります。

かつては長寿の代名詞であった沖縄も、2005年の「都道府県別平均寿命」の調査では、女性は1位をキープしているものの、男性25位と全国でも真ん中より下となっています。前回調査の26位からワンランク挽回したものの、なかなか厳しい状況。研究者の間では、戦後の沖縄の食生活の変化が大きく影響しているといわれています。また、かつて海外に移住し食生活に変化の生じた日本人移民に狭心症や心筋梗塞といった心臓病が多く見受けられたという話は有名です。

毎日続けるからこそ、病気にも健康にもなりうる食生活。ハートのレシピを増やして、元気な心臓(ハート)を維持したいですね!後日公開する、浜内さん監修のレシピも是非参考にしてみて下さい。


■外部リンク:
ハートケア情報委員会 浜内さんとお医者さんのハートケアクッキング
http://heartinfo.jp/recipe/cooking.html

厚生労働省 平成17年 都道府県別生命表の概況
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/tdfk05/index.html


■関連リンク:
~おいしくてからだにやさしい~ 我が家のハートケアレシピ入選作品発表|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/recipe/

第7回 予防で一番大切な要素は食事、そして運動。|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post.php

心臓病の予防|心臓にやさしい生活環境|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/care/

ドクターズコラムを更新!!

2009年10月15日

ドクターズコラムの最新号「第31回 心臓病の場合、インフルエンザ対策はどうすべきか?」を更新しました。

ドクターズコラム

心臓病・失明…。糖尿病がまねく病

2009年10月01日

かつては体育の日として知られた10月10日。現在、体育の日は、ハッピーマンデー制度により、10月の第二月曜日となっています。10月10日にちなんでもう一つ良く知られているのが「目の愛護デー」。10月10日の“10”、“10”を並べて縦に書いてみると、眉毛と目に見えることから、決められたとのこと。その歴史は古く、1931年に中央盲人福祉協会が「視力保存デー」として制定したのが始まりとのこと。戦後は、現在の厚生労働省に当たる、厚生省が「目の愛護デー」と改名しました。

そもそも、このような日が設けられたのも失明を予防するため。現在、日本の失明の大きな原因は糖尿病といわれています。少し前のデータになりますが、1988年の厚生省(現:厚生労働省)による「視覚障害の疾病調査研究」によると、糖尿病性網膜症により、年間3,000人が失明しているとのデータもあり、決して見逃すことはできません。

網膜には細かい血管が密集していますが、血糖値が高い状態が続くことにより、網膜には大きな負担がかかって血管がもろくなり、それが原因で、血管の狭くなったり、血管の透過性が上がったりすることで、網膜の酸素や栄養が不足し、結果的に網膜が破壊されることによって引き起こされます。

さて、これを読んで、鋭いハートケア読者は気づいたのでは!?そう。糖尿病は、血管に多くの悪影響を与えますので、当然、目に張り巡らされた網膜だけでなく、全身の血管にも悪影響を与えます。もちろん心臓にも。

網膜以外の代表的なものは、糖尿病性腎症。これは腎臓の、ろ過する機能が衰えることで、全身に尿素などの毒素が回り、透析を受けなければならなくなる病気。それ以外には、糖尿病性神経障害。血管障害から、下肢など、心臓から遠い血管の血流が悪くなることで、足を切断することもある病気です。心臓も3本の太い血管である冠動脈で覆われていますので、糖尿病により血管がもろくなれば、当然リスクが高まります。ハートケアの委員からもよく注意がでていますね。

2008年に厚生労働省より発表されたデータによると、糖尿病が強く疑われる人890万人、可能性が否定できない人1,320万人と合わせて2,210万人も糖尿病のリスクがうかがえたとのこと。日々の積み重ねが大きく影響する病気だからこそ、気をつけて予防したいですね。


■外部リンク:
厚生労働省 平成19年 国民健康・栄養調査結果の概要について
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/12/h1225-5.html

健康21(糖尿病)
http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/b7f.html

社団法人 日本眼科医会
http://www.gankaikai.or.jp/


■関連リンク:
生活習慣病|生活習慣病について|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/disease_l/index.php

第4回 最近の傾向とリスクファクター|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/4.php

第37回 心臓病は完治するのですか?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_30.php

ドクターズコラムを更新!!

2009年09月15日

ドクターズコラムの最新号「第30回 かかりつけの先生が休診の場合は?」を更新しました。

ドクターズコラム

大切に使おう!救命救急

2009年09月08日

9月9日は救急の日。そのままゴロ合わせで1982年に制定されました。万が一のときに、私たちの命綱になる救急車。皆さんも、一日に一度は、見かけたり、サイレンの音を聞いたりすることがあるのでは?今回は、救命救急の現状について考えてみましょう。

平成20年版消防白書によると、平成19年の年間救急出場件数は約529万件で、平成9年からの10年間でなんと52%も増加しているとのこと。10年間で1.5倍とは驚くべき数字です。また、その2年前の平成17年調査の計算では、なんと国民の26人に1人が年に一度は救急車を使っているということになるそうです。その症状の度合いを見てみても、重症であったケースはなんと1割。入院の必要のない軽傷者は52%もいたとのこと。

救急車は、急病やけがなど、一刻も早く優先的に医療機関を受診するためのもので、症状がひどいのに我慢して呼ばないというのは、絶対にあってはなりません。しかしながら、119番通報を受けて、現場に駆けつけてみると、さほど重症でもないのにタクシーの代わりとして呼んでいたり、話し相手が欲しくて呼んでいたりなど、本来の救命救急とは違う目的で通報をしているケースも少なくないとのことです。

ハートケア情報委員会の委員からたびたび話がでますが、適切な処置を、心肺停止から3分以内に、呼吸停止から10分以内に行わないと、死亡率は5割に達してしまいます。そして、心肺機能が停止して、救急車を呼ぶ人は、年間に10万人もいるのです。緊急性のない救急車の出動で、これらの本当に助けを必要としている人たちに、救命の手が届かないことは、なんとしても避けなければなりません。

実際に、出動依頼の急激な増加に比べ、救急隊の増加は約8%にとどまっています。また、現場到着から病院収容までの平均時間は、26.4分と10年前に比べ6.5分も遅くなっているとのことです。普段の生活であれば、6.5分は大した長さではありませんが、救命救急の現場では、まさに生死をわける大切な時間なのです。

家族や友人、自分自身、いつお世話になるか分からない救命救急。思いやりをもって、適切に利用しましょう!


■外部リンク:
平成20年消防白書
http://www.fdma.go.jp/html/hakusho/h20/h20/index.html

政府インターネットテレビ
本当に救急車が必要ですか?~救急車適正利用についてのお願い~
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1359.html

総務省消防庁 救急車の適正な利用について
http://www.fdma.go.jp/html/new/kyukyu_riyou.html


■関連リンク:
第2回 家族、友人が心筋梗塞を起こしてしまったら?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/2_1.php

第23回 日本の医療環境について|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_16.php

第28回 海外旅行の際の心臓病への準備は?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_21.php

「我が家のハートケアレシピ募集キャンペーン」を公開!!

2009年09月01日

浜内千波さんとハートケア情報委員会が選ぶ「我が家のハートケアレシピ募集キャンペーン」を公開しました。

我が家のハートケアレシピ募集キャンペーンへ

インフルエンザと心臓病の関係

2009年08月26日

●新型インフルエンザとは

 メキシコでの感染拡大に端を発し、5月の連休よりニュースをにぎわせている新型インフルエンザ。一時期落ち着きを見せていたものの、ふたたび感染の広がりが見受けられ、空気の乾燥する秋に大流行するのではないかと、予断を許さない状態です。
 新型インフルエンザとは、新たに人から人に伝染する能力を持つようになったウイルスを病原体とするインフルエンザです。今回の米国やメキシコで最初に確認された新型インフルエンザは、その遺伝子が豚インフルエンザのものに似ていることから、当初は豚インフルエンザ、と呼ばれましたが、その後の研究で、豚インフルエンザの遺伝子のほか、鳥インフルエンザウイルスやヒトインフルエンザウイルスの遺伝子をもつことが確認されています。なお、豚インフルエンザはこれまでにも、豚にインフルエンザの大流行を引き起こしてきましたが、持続的な人への感染が確認されたのは、今回が初めてです。


●新型インフルエンザの特徴

 通常の季節性のインフルエンザの場合、死亡などの重篤なケースに至るのは、高齢者が多いとされていますが、今回の新型インフルエンザについては、糖尿病やぜんそくなどの基礎疾患のある人を中心に重篤化が見受けられるとのことです。メキシコの発表によると、新型インフルエンザによる死亡者58名のうち、肥満や糖尿病は27.6%、循環器系の疾患を抱えていた人は12.1%と、感染症や呼吸器系疾患を患っていた人3.4%を大きく上回っています(2009年5月12日現在)。肥満・糖尿病ともに狭心症・心筋梗塞の危険因子であることを考えると、これら心臓病のリスクが高い患者さんは、新型インフルエンザに十分な注意が必要であると考えられます。


●インフルエンザが引き起こす心臓病の重篤化とは?

 2007年European Heart Journalに掲載された研究結果では、インフルエンザの流行は心疾患による死亡率の上昇と関係があり、また、インフルエンザは心筋梗塞を引き起こす可能性が高いということが示唆されています。インフルエンザの流行時と非流行時とで比較すると、急性心筋梗塞による死亡率は、流行時に約1.3倍上昇し、狭心症など慢性の虚血性心疾患における死亡率も1.1倍上昇したとのことです。これは、1993~2000年の8年間に、ロシアのサンクトペテルブルクで検死解剖より確認された、11,892名の急性心筋梗塞患者と23,000名の慢性の虚血性心疾患患者を調査した研究により明らかになったものです。
 それまでにも、インフルエンザやその他の上部呼吸系感染は、急性で重篤な炎症反応を体内にひきおこすことで、動脈硬化性プラークの不安定化や破裂をひきおこし、心血管事故の引き金になるといわれてきました。
 これから、さらにメカニズムの解明は進んでいくものと思われますが、この研究からも実態として、インフルエンザが心臓病を重症化させることは確かなようです。


●その他の心臓病とインフルエンザ

 ウイルス性の心臓病といえば、心筋炎がもっとも起こりやすい心臓病です。このウイルスの中には、インフルエンザウイルスも含まれます。心筋炎は、心不全や不整脈など重篤な心臓病を引き起こします。この他にもウイルスには、研究段階のものも含めて、心臓病と大きくかかわっているものも多いのです。


●心臓病の人のインフルエンザ対策

 先ほど紹介したサンクトペテルブルクの研究でもインフルエンザワクチンと、コレステロールを下げる薬を使用することで、心臓病の患者さんがインフルエンザにかかることによる死亡を予防することができるとしています。
 心臓病の患者さんの中には、インフルエンザワクチンを接種することによって合併症がおこることを心配されている方も多くいらっしゃいますが、インフルエンザにかかることによって心臓病が重症化するというリスクがあることも忘れてはいけません。
 新型インフルエンザであっても季節性のインフルエンザであっても、心臓病を持っている人は、必ず主治医に相談してワクチンを接種するなど、十分に備えましょう。


■参考資料:
・厚生労働省 新型インフルエンザ関連対策情報
http://www-bm.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/

・Influenza epidemics and acute respiratory disease activity are associated with a surge in autopsy-confirmed coronary heart disease death: results from 8 years of autopsies in 34892 subjects
Mohammad Madjid, Samuel Ward Casscells III et al.
European Heart Journal (2007) 28, 1205-1210

ドクターズコラムを更新!!

2009年08月14日

ドクターズコラムの最新号「第29回 寝苦しいこの時期 心臓病対策は脱水に気をつけて」を更新しました。

ドクターズコラム

「ステント留置後の患者様へ」を公開しました!!

2009年08月05日

「ステント留置後の患者様へ」を公開しました。

ステント留置後の患者様へ

クラゲに心臓はある??

2009年08月03日

夏真っ盛りの8月。灼熱の太陽にさらされてビーチでの海水浴や日焼けが楽しい時期ですね。ただし、8月も後半になると、クラゲが出没して、楽しみたくても海に入れない…、ということも。ところで、クラゲってなんとなく得体のしれない感じですが、どんな構造になっているのでしょうか?たとえば心臓はあるの?

クラゲはサンゴなどと同じ、棘胞(しほう)動物に分類されます。この棘胞動物はどれも口と肛門が一緒になっています。プランクトンなどを食べて生息していますが、触手などをつかって円盤型のカサの内側にある口に運んでいきます。カサの中央部にある胃で消化した栄養は、カサから周辺にのびる水管とよばれるところを通っていきます。水管は、カサの周りを囲むようにも張り巡らされており、全身に栄養するようになっています。つまり、消化器と循環器の二役をこなしているような状態ですね。

では、気になる心臓は?というと、心臓はありません。同じ棘胞動物である、サンゴやイソギンチャクにもありません。心臓がない、という点で言うと、単細胞動物である、アメーバなどと同じですね。

ところで、「あんなに柔らかそうなのに、なぜ刺されると痛いのか」というのは不思議なところです。クラゲは、外部から刺激を感じると、表面の内側から、刺胞と呼ばれる毒を含んだ器官が表面に突き出します。そして、刺胞の先端部分にある刺糸とよばれる毒針で刺すのです。刺糸は全身に張りめぐらされているので、クラゲのどの部分に当たっても刺されてしまいます。ミズクラゲなど、毒性の弱いものもありますが、刺されると広い範囲にわたって赤くはれてしまうアカクラゲや、ハブよりも強烈な毒をもつといわれるハブクラゲなども存在し、このようなクラゲに刺された場合は、ショック状態になるなど、命の危険にさらされる場合もあるため、動かさずにすぐに医療機関に行く必要があります。応急処置としては、患部に食酢をかけると、刺胞のはたらきを弱めることができるそうです。

食用にもされるクラゲですが、栄養はほとんどなく、食感を楽しむためのものということ。ただし、漢方では、二日酔い、高血圧などの改善に用いられることもあるようです。

8月上旬に、クラゲが出没することも珍しくない昨今。食酢を持って出かけるなど、十分な準備をして海のレジャーを楽しんでください!

■外部リンク:
生き物紹介シリーズ
http://www.marine.fks.ed.jp/ikimonoshokai/mizukurage/kurage.htm

家庭の医学
http://book.jiji.com/igaku/info/bite.html

全国珍味商工業協同組合連合会
http://www.chinmi.org/zukan/kurage/kurage.htm


■関連リンク:
心臓のはたらきとしくみ|心臓病について|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/disease_h/index.php

虚血性心疾患について|心臓病について|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/disease_h/001.php

第1回 狭心症・心筋梗塞とは|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/1_2.php