心臓病・失明…。糖尿病がまねく病
2009年10月01日
かつては体育の日として知られた10月10日。現在、体育の日は、ハッピーマンデー制度により、10月の第二月曜日となっています。10月10日にちなんでもう一つ良く知られているのが「目の愛護デー」。10月10日の“10”、“10”を並べて縦に書いてみると、眉毛と目に見えることから、決められたとのこと。その歴史は古く、1931年に中央盲人福祉協会が「視力保存デー」として制定したのが始まりとのこと。戦後は、現在の厚生労働省に当たる、厚生省が「目の愛護デー」と改名しました。
そもそも、このような日が設けられたのも失明を予防するため。現在、日本の失明の大きな原因は糖尿病といわれています。少し前のデータになりますが、1988年の厚生省(現:厚生労働省)による「視覚障害の疾病調査研究」によると、糖尿病性網膜症により、年間3,000人が失明しているとのデータもあり、決して見逃すことはできません。
網膜には細かい血管が密集していますが、血糖値が高い状態が続くことにより、網膜には大きな負担がかかって血管がもろくなり、それが原因で、血管の狭くなったり、血管の透過性が上がったりすることで、網膜の酸素や栄養が不足し、結果的に網膜が破壊されることによって引き起こされます。
さて、これを読んで、鋭いハートケア読者は気づいたのでは!?そう。糖尿病は、血管に多くの悪影響を与えますので、当然、目に張り巡らされた網膜だけでなく、全身の血管にも悪影響を与えます。もちろん心臓にも。
網膜以外の代表的なものは、糖尿病性腎症。これは腎臓の、ろ過する機能が衰えることで、全身に尿素などの毒素が回り、透析を受けなければならなくなる病気。それ以外には、糖尿病性神経障害。血管障害から、下肢など、心臓から遠い血管の血流が悪くなることで、足を切断することもある病気です。心臓も3本の太い血管である冠動脈で覆われていますので、糖尿病により血管がもろくなれば、当然リスクが高まります。ハートケアの委員からもよく注意がでていますね。
2008年に厚生労働省より発表されたデータによると、糖尿病が強く疑われる人890万人、可能性が否定できない人1,320万人と合わせて2,210万人も糖尿病のリスクがうかがえたとのこと。日々の積み重ねが大きく影響する病気だからこそ、気をつけて予防したいですね。
■外部リンク:
厚生労働省 平成19年 国民健康・栄養調査結果の概要について
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/12/h1225-5.html
健康21(糖尿病)
http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/b7f.html
社団法人 日本眼科医会
http://www.gankaikai.or.jp/
■関連リンク:
生活習慣病|生活習慣病について|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/disease_l/index.php
第4回 最近の傾向とリスクファクター|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/4.php
第37回 心臓病は完治するのですか?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_30.php