忘れられがちな危険因子。心臓病の原因をおさらいしよう!
2009年12月01日
師走の12月。寒さも本格的になり、この季節になると胸がきゅっとする感じを受ける人も多いのでは?たびたび起こるようであれば、必ず専門医にご相談を!
さて、「寒い季節になると心臓病は起こりやすくなるの?」とは、ハートケア情報委員会の委員もよく患者さんに聞かれること。確かに、気温が下がると、自律神経の影響で心臓の血管の全体のトーンや緊張度が上がり、狭くなることがありますが、これは攣縮(れんしゅく)性狭心症といわれる、心臓病の一部に該当するものです。高血圧のある場合は、寒くなると狭心症になりやすい、とも言われますが、寒さなどの気温はあくまできっかけ。そもそも心臓病になる要素が心臓の血管にないと、気温で急に心臓病になることはないわけです。
心臓病の危険因子は、もう覚えていますよね?そう。高血圧・脂質異常症(高脂血症)・糖尿病・肥満・ストレス・喫煙・遺伝などです。しっかり健康管理をして、日頃から気をつけましょう。
さて、かつては狭心症や心筋梗塞の危険因子であった高尿酸血症、その結果起こる痛風は、「風が吹いても痛い」あるいは、「痛みが、風が吹くように全身を移動する」とされる病。ぜいたく病などとも言われていましたが、尿酸が関節内で結晶化することで、炎症反応が起こることによる痛みとされています。その歴史は西洋では古く、エジプトで発掘されたミイラの関節の中に尿酸塩が見つけられたとの報告もあります。日本では、近代になってからで、実際に増えてきたのは1960年代になってから。まさに、食生活の変化によりもたらされたといえるでしょう。最近では「プリン体カット」などといった食品も多く見受けられますね。
心臓病の危険因子は、単独であれば、すぐに発症するわけではありませんが、数が増えることにリスクが高まります。それも「2つだから2倍になる」という単純計算ではなく、2乗、3乗になることも。
危険因子は、心臓病だけでなく、単独でも日常生活に大きな障害をもたらします。忘年会に、クリスマスと食生活が乱れがちなこの季節。普段のリズムを崩さず、健康的な年末年始を過ごして下さいね。本年もハートケア情報委員会を応援くださりありがとうございました!
■外部リンク:
リウマチ情報センター
http://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rm120/kouza/tsufu.html
財団法人 痛風研究会
http://www.tufu.or.jp/index.html
■関連リンク:
第4回 最近の傾向とリスクファクター|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/4.php
第21回 食生活が動脈硬化の進行を左右する 気をつけたい食事は?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_14.php
第32回 寒さと心臓病の関係は?|ドクターズコラム|ハートケア情報委員会
http://heartinfo.jp/column/article/post_25.php